第28回秋華賞・G1が10月15日、京都の芝2000メートルで行われる。
桜花賞、オークスを圧倒的な競馬で制したリバティアイランド(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)が史上7頭目の3冠を狙う。4角後方から猛然と追い込んだ桜花賞から一転、オークスでは好位6番手から運んで6馬身差の完勝劇。勝ち時計はダービーを2秒1上回った。2週前、1週前の走りを見る限り、春より一段スケールアップしており、ライバルとの差は広がっている感触。内回りをこなして偉業達成の可能性はかなり高い。
打倒リバティアイランドの一番手がマスクトディーヴァ(牝3歳、栗東・辻野泰之厩舎)。前走のローズSは単勝7番人気だったが、直線瞬時に抜け出し、勝ち時計1分43秒0。従来の記録を0秒8上回るJRAレコードだった。ルーラーシップ×ディープインパクトの配合で、祖母が重賞ウィナーのビハインドザマスク。馬格はないが、重馬場はかなり巧そうなだけに、岩田望来騎手とのコンビ継続で雨でも面白い存在。
桜花賞4着、オークス2着のハーパー(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)は、春の段階から、完成は秋の評価。1週前の走りも良く、いきなりから楽しみ。
桜花賞2着のコナコースト(牝3歳、栗東・清水久詞厩舎)、オークス3着のドゥーラ(牝3歳、栗東・高橋康之厩舎)はクイーンS1着と順調に夏を越しただけに期待。紫苑S1着、2着のモリアーナ(牝3歳、美浦・武藤善則厩舎)、ヒップホップソウル(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)、桜花賞6着、オークス5着のシンリョクカ(牝3歳、美浦・竹内正洋厩舎)、重賞2勝、栗東滞在で調整中のキタウイング(牝3歳、美浦・小島茂之厩舎)、オークス4着のラヴェル(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)は折り合いの問題をクリアすれば、地力自体は高い。(大上 賢一郎)