◆第40回ホープフルS・G1(12月28日、中山・芝2000メートル)
中央競馬23年最後のG1、第40回ホープフルS(28日、中山)の出走馬と枠順が26日、確定した。同レース初の抽選で、14分の11を突破した8番枠インザモーメントと初G1に挑むのは佐々木大輔騎手(20)=美浦・菊川厩舎=。大躍進した2年目のホープが意気盛んだ。
関東のホープ・佐々木が、今年最後の大一番となるホープフルSで、抽選突破したインザモーメントとともに初のG1に挑む。デビューした昨年は9勝に終わったが、2年目の今年は68勝をマーク。関東リーディングでも横山武、戸崎、菅原明に次ぐ4位と大きく飛躍を遂げた。
夏の函館では史上最年少となる19歳で開催リーディングに輝き、秋の福島でもリーディングを獲得するなど、充実の一年を送ったが、「2年目としては、それなりに勝てたのかなと思いますが、たくさん乗せてもらって取りこぼしもありましたし、制裁も多かったので、反省する点もある」とさらなる向上へ余念がない。
21日には栗東に駆けつけ、新パートナーと追い切りで初コンタクト。CWコースで僚馬キョウエイゲイル(3歳2勝クラス)を3馬身追走し、仕掛けられてからは反応鋭く7ハロン99秒8―11秒3の好時計で併入した。「ストライドの大きい馬で、レースも見ましたが、イメージより乗りやすかったです。気になるところは全くないですし、中山2000メートルでもうまくこなしてくれそう」と好感触を得た。
同期の今村と角田河は昨年、G1初騎乗を経験した。「すごいなと思って見ていましたが、僕を乗せていただけるのは光栄なことですし、とてもうれしいです」と憧れの舞台に立つ喜びをかみしめる。
本番では、父・幸二さんが調教助手を務める堀厩舎のゴンバデカーブースなど強力なライバルがそろう。20歳の若武者は「勝ちに行きたいですし、今年の経験を来年につなげるためにも頑張りたい」と決意表明。さらなる飛躍を目指し、目を輝かせている。(松井 中央)
◆佐々木 大輔(ささき・だいすけ)2003年11月24日、茨城県出身。20歳。22年3月に美浦・菊川正達厩舎からデビュー。今年夏の函館開催では18勝を挙げ、19歳で史上最年少のリーディングを獲得。JRA通算77勝。161.6センチ、46.5キロ。血液型A。