◆第31回チューリップ賞・G2(3月2日、阪神競馬場・芝1600メートル=1~3着馬に桜花賞への優先出走権)
ミラビリスマジック(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎、父キズナ)に注目したい。すでに今年の3歳世代の牝馬が5頭も勝ち上がっている国枝厩舎の粒ぞろいのなかでも、かなり評価が高いと感じる。国枝調教師が「センスの良さが強み。体も少しずつしっかりしてきている。何よりも競馬(実戦)にいっていいのが一番」と、手放しでほめるほどだ。
デビュー2連勝を飾った前走の菜の花賞は、好位5番手で行きたがるそぶりを見せても我慢しておさまり、直線は馬群をさばいて完勝。最後に進路を外に切り替えてから、もうひと伸びした走りは味な内容だった。兄姉にはマジックキャッスルやソーヴァリアントといった重賞勝ち馬の名前が並び、将来性も含めて期待したい。(坂本 達洋)