【高松宮記念】昨年スプリンターズS2着馬は余裕たっぷりの54秒2 香港スプリントから帰国初戦も不安なし

坂井を背に楽々と登坂するマッドクール
坂井を背に楽々と登坂するマッドクール

◆高松宮記念追い切り(20日・栗東トレセン)

 春G1シリーズ開幕戦、第54回高松宮記念(24日、中京)の追い切りが20日、東西トレセンで行われた。ヤマタケ(山本武志)記者は昨年のスプリンターズS2着で香港帰りのマッドクールに注目した。

 マッドクールは脚元を考慮し、デビューから常に間隔を取りながら使われてきた。今まで全11戦で最も短い間隔でも中6週。今回は3か月半ぶりの実戦だが、その点は気にならない。海外初遠征(香港スプリント8着)からの帰国初戦。今までとは違うブランクで、仕上がりが非常に気になっていた。

 しかし、先週の栗東・CWコースで見た1週前追い切りで不安はすべて吹き飛んだ。それほど、強烈だった。特に直線なかばで坂井が仕掛けると首をグッと下げ、まるで白い重戦車のようなフォームで加速。ラスト1ハロン11秒1は自己最速タイで、「しっかりやって、動きも時計も良かった」と池添調教師が満足そうに振り返っていたのも納得だ。

 この日の坂路では54秒2。実はレース当週(国内のみ)の全体時計としては最も遅いが、もう出来上がっているからこそだろう。最後は余力を残しながら、ラスト11秒7の好時計でまとめた。「体が少し大きくなったし、しっかりしてきました。太くは見えないし、息もできています」と名倉助手。出来の良さで上位に食い込んでも驚けない。(山本 武志)

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