西から東へ(美浦)

ステレンボッシュ
ステレンボッシュ

 こんばんは、坂本です。今日は雨が降り始めた美浦トレセンからお届けします。

 さて、先日は千葉の浦安で観劇に出かけました。せっかくだから一杯飲んで帰ろうと、学生時代に通っていた居酒屋に立ち寄ろうと思ったのですが、それがこつぜんと姿を消していました。定休日と調べずに怒られることはあっても、お店自体が消えているのには面食らいましたね。連れに言い訳をしつつ、地図アプリで店名を調べたところ、数駅隣の駅前に引っ越した様子。ここまできたら引っ込みがつかないので、意を決して足を運ぶことにしました。

 すがる思いでのれんをくぐると、幸いにもカウンターに座ることができました。約20年ぶりに訪れましたが、パンチの利いたおかみさん、つえを片手に塩を振る大将、そしてその隣でお孫さんらしき坊ちゃんが串焼きを一生懸命焼いています。どこかみんな昔の面影を残しており、うれしくなる久々の再訪となりました。もちろん味は昔のままおいしくて、思わず涙がちょちょ切れそうに。聞けば昨年9月に駅前ビルの再開発で移転したそうで、末永く繁盛を願わずにはいられませんでした。

 そんなところでそろそろ本題へ。今夜は国枝厩舎の話題。まずはピッチピチの2歳馬からです。アルレッキーノ(牡、父ブリックスアンドモルタル、母チェッキーノ)は、3月15日に入厩して、21日にはゲート試験に合格しています。27日には美浦・坂路で55秒8―13秒3の時計をマークしており、国枝調教師は「昨日も少しやって、今週か来週に放牧に出すけど、いいよ。ブリックスアンドモルタルというところで、気性がどうかなと思ったけど、難しくないし反応もいい。芝の軽い馬という感じだね」と、うなずいていました。兄姉にノッキングポイント、チェルヴィニアという重賞勝ち馬を持つ良血馬らしく、期待が高まります。6月の開幕戦候補に挙がってきそうです。

 もう一頭のポジティブマインドの22(牡、父ドゥラメンテ)も、同じ流れで21日にゲート試験に合格しています。以前は大型馬なのでゆっくりめになるかなという話を聞いていましたが、「特に調教も問題なくこなしている。510キロくらい。胴が長めだから、広い馬場で競馬したい。順調なら東京でもいいし、秋でもいいからね」と、いずれにせよ東京デビューを青写真に描いている感じでした。順調にこられていること自体が、大きなアドバンテージなのは間違いありません。

 そして3歳馬の話題にいきますと、栗東では桜花賞を目指しているステレンボッシュ(牝、父エピファネイア)が、順調に調整を進めています。今週の1週前追い切りは、弟子の国分優作騎手が騎乗して、上々の動きを披露しています。栗東まで足を運んで見届けた国枝師は「飼い葉も食べているし、体形を見ても長いところという感じだよなあ。桜花賞もそうだけど、その先のオークスもいいと思う」と評価していました。まだ鞍上は発表になっていませんが、楽しみに待ちましょう。

 一方で桜花賞は除外が濃厚なルージュスエルテ(牝、父ハーツクライ)は、ニュージーランドTへ向けて好調教を見せています。体質的なこともあって坂路主体の調整ですが、特に問題はないという話ですね。前走のクイーンCは出遅れながら、最後は3着まで追い上げる脚を見せました。「前回があんな競馬だったけど、見ようによっては戦略が広がったと考えてもいい。調教も動くし、走るは走るからね」と、指揮官は前向きでしたよ。

 ちょっと駆け足になってしまいましたが、夜も遅いので今日のところはこのへんで。

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