◆第1回ネクストスター西日本・新設重賞(3月28日、園田・ダート1400メートル、稍重)
兵庫競馬でリーディング10回。思い出の地・園田競馬場で小牧太騎手=栗東・フリー=が、リケアサブル(牡3歳、高知・田中守厩舎、父ベストウォーリア)を巧みに操って、地方での重賞Vを成し遂げた。2004年にJRA移籍したが、デビューした兵庫では20年ぶりの重賞制覇で、2004年の姫山菊花賞(カネトシパッション)以来だった。
騎手養成所時代の同期である田中守調教師に自ら電話をして騎乗を志願し、周囲のサポートもあって騎乗が決定。「同期の田中守調教師の馬で勝つことが実現して良かったです。強い馬で、またがっていただけでした。力を信じて乗りました」と喜びに浸った。
兵庫所属時には地方3376勝を挙げ、JRAでは910勝を挙げているレジェンド。2022年10月2日の中京7R(ワンダーブレット)以来勝っていなかったが、2R(メイショウマサカリ)で弟の小牧毅調教師とのコンビで約1年半ぶりの“勝利”を飾って勢いをつけた。この日は6鞍に騎乗し、重賞を含む2勝。健在ぶりを示し、「まだまだ乗れますよ」と言葉に力をこめた。
久しぶりに袖を通した胴緑赤山形一本輪赤袖の勝負服で躍動したフトシは「この服を着ると燃えるものがある」。56歳の大ベテランが、ハッスルプレーを連発した。