◆第84回桜花賞・G1(4月7日、阪神競馬場・芝1600メートル)
粗削りながら高い能力を示してきたライトバック(牝3歳、栗東・茶木太樹厩舎、父キズナ)に魅力を感じる。新馬戦をラスト3ハロン32秒8の豪脚で制すと、前走のエルフィンSではチューリップ賞を制したスウィープフィートに勝利。ゆったりとしたローテーションで大舞台に向かえるのは好材料だ。
「瞬発力とスピードが武器ですね」と高橋一宝(かずたか)助手。折り合い面に課題があるため、エルフィンS前から馬具を工夫。「アルテミスS(4着)に比べると、だいぶん我慢できるようになっていた」とその効果も感じ取っている。「まだ良くなる余地はありますが、現時点でこれだけ走れている。能力は高いと思います」と力を込めた同助手。20年のデアリングタクトのように、エルフィンSから桜の女王に輝けるかに注目だ。(戸田 和彦)