【桜花賞】中12週イフェイオンの「フレッシュ」ローテに注目 昨年の皐月賞馬からヒント

フェアリーSを制したイフェイオン(左)
フェアリーSを制したイフェイオン(左)

◆第84回桜花賞・G1(4月7日、阪神競馬場・芝1600メートル)

 イフェイオンの前走フェアリーSは、道中を好位で運び4角4番手から加速。センスの良さを見せて快勝したレースぶりは本番に期待を抱かせるものだった。また、賞金を加算し早い段階で桜花賞への出走に不安がなくなったことで、関西馬にとって最高のローテになる可能性があるのも魅力だ。

 フェアリーSが1月開催に移行した09年以降、勝って桜花賞に直行する関西馬はイフェイオンが初めて。関東馬で直行した馬は5頭いるが、試練の長距離輸送もあり、21年ファインルージュの3着が最高となっている。

 社台ファーム出身の杉山佳調教師は「ソールオリエンスが京成杯を勝って直行したでしょう?」とオーナー、生産者が同じ昨年の皐月賞馬からヒントを得て、同じく中12週で臨める「フレッシュ」なローテを選択した。関東馬と違い、長距離輸送がないこともメリットとなる。

 もちろん、オーナーとはチューリップ賞などで阪神コースを経験させるかという議論もしたが、「直線の坂は中山で経験していますし、勝ったら直行と考えていました。違うと言えば、地下馬道ぐらいじゃないですか」と大勢に影響はないと判断。開業5年目で初めてクラシックに挑む杉山佳調教師、若手のホープ西村淳騎手、そして馬自身も「フレッシュ」なコンビに注目している。(玉木 宏征)

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