◆第84回桜花賞・G1(4月7日、阪神・芝1600メートル)
今週開幕するクラシック、第84回桜花賞・G1(7日、阪神)に、庄野靖志調教師(54)=栗東=は、管理したスワーヴリチャード産駒のスウィープフィートで迎える。
管理したスワーヴリチャードの娘が桜花賞に出走。庄野調教師が特別な思いを胸に週末を迎える。スウィープフィートはチューリップ賞を制し、桜の舞台に駒を進める。「(自厩舎から)クラシックに向かっていける馬が出てきてくれてうれしいし、ありがたいよね」
現3歳世代が初年度となるスワーヴリチャード産駒。レガレイラがホープフルSで産駒初のG1制覇を飾るなど、2歳部門でリーディング3位の好成績を収めたが、トレーナーは「安田記念で3着だったように、速い脚も使えていた。天性のスピードはあると思っていた」と成功を確信していた。
現役時代は大阪杯、ジャパンCと中長距離路線でG12勝も、唯一出走したマイル戦を1分31秒4で走破。スウィープフィートを含め「リチャードにそっくりな馬は、まだ出会っていない」と明かすが、能力は受け継がれている。
「(チューリップ賞で)今回と同じ舞台で強い競馬ができている。ためればいい脚を使うし、心身ともに状態はいい」。トレーナーは手応えを持ってスウィープフィートを送り出す。(戸田 和彦)