◆第59回フローラS・G2(4月21日、東京競馬場、芝2000メートル=2着までにオークスの優先出走権)
デビューから左回りの中距離を使われてきたアドマイヤベル(牝3歳、美浦・加藤征弘厩舎、父スワーヴリチャード)が、樫の舞台への権利を獲得すると考えている。
今回と同じ舞台で行われた2走前の百日草特別は3着、前走のフリージア賞では早めに抜け出したマーシャルポイントをゴール前では捕らえる勢いで首差2着だった。エンジンの掛かりがやや遅いだけに、直線の長い東京コースが現状では力が出しやすいベスト条件というのは間違いなさそう。ここを狙ってきた陣営の選択にも納得がいく。
その課題も徐々に薄れつつある。Wコースでの1週前追い切りでは瞬時に反応して、僚馬2頭を置き去りにした。これは前走までに見られなかった動きで、成長してきたことで体が反応できるようになってきたのではないか。
今回はG2といっても牝馬限定戦。骨っぽい牡馬と戦ってきた戦績からも突き抜けるシーンがあっていい。