◆第84回皐月賞・G1(4月14日、中山・芝2000メートル=良)
クラシック3冠初戦は17頭立て(ダノンデサイルは競走除外)で争われ、2番人気で戸崎圭太騎手とコンビを組んだジャスティンミラノ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎、父キズナ)が、無傷の3連勝で制した。この結果を受けて、現役時代に中央&地方で通算4464勝を挙げている元騎手の安藤勝己氏が自身のX(旧ツイッター)を更新し、皐月賞の分析をポストした。
レコード決着になった皐月賞を安藤氏は「浜中とユウガも絶対に勝ちたかった。2人の気持ちがレコードを引き出して、ジャスティンミラノの末脚に繋がった」と分析した。続けて「また、共同通信杯は時計以上のインパクトがあって、ジャンタルマンタルは勝つならライバルより前という作戦に辿り着いとる。それを圭太が射程にし、康太が耐えうる根性を注入してたんや」と指摘。10日に落馬事故で亡くなった藤岡康太騎手が1週前追い切り(4月3日)までジャスティンミラノの調教で教え込んできたことが実を結んだと伝えた。
また。2着に食い込んだ7番人気のコスモキュランダについても言及。「時計の裏付けあったが、あの位置から差す競馬を選択するとは。こたえる馬も強いし、モレイラが誰よりも冷静やったんは間違いない」と鞍上の手腕を称賛した。さらに「ジャスティンミラノは末恐ろしく、アーバンシックまでの3頭は負けて強し。シンエンペラーとレガレイラも現状の力を出しとる。名勝負を見せてもらった」とつづった。