悩みます(栗東)

ラヴズオンリーユー
ラヴズオンリーユー

 こんにちは、山本です。本日は栗東から、いえいえ、実はすでに西宮の自宅に帰ってのパッチパチ。実は最近、木曜日が休みっていうのが結構多いのです。とはいえ、しっかりと取材はしているので、早速いきましょうか。

 さて、今週は週初めから追い切りの多い今朝が雨予報。しかも、結構な雨量とのことで、正直ビビっていました。そもそも、雨予報のなかった前日の朝から結構降っていたんですよね。ところが、今朝は雨雲に覆われてはいましたが、雨粒が落ちてはいない。一部で「雨男」と言われているワタクシ。負け犬根性で大雨を覚悟していましたが、何とか持ちこたえている天気に勝ち誇ったような気分で調教へ向かったのですが…。

 しかし、甘かった。敵は雨じゃなくて、風でした。大げさじゃなく、春の嵐です。記者仲間の帽子が飛ぶわ、取材対象の声が強風でかき消されるわ、今は少し長めのワタクシの髪の毛は爆発したみたいになるわ…。ホントにね、痛いほどの風なんですよ。終わってみれば、まだ雨の方が良かったんじゃないの、と思えるほど大荒れの栗東。まっ、結局は天気とずっと相性悪いんでしょうね…。

 ということで、先ほど誕生日を迎えたオカンにお祝いの電話を入れたところで(一応、先週の更新で触れたことですので)、そろそろ本題へ。オッと、その前にYoutubeのPOG動画第2弾が本日から馬トクちゃんねるで公開されております。ドドンと13頭をご紹介しておりますので、また見ていただければと思います。ということで、今日はまず栗東からのナマ情報を少々。

 須貝厩舎ではジェゼロ(牡、父サートゥルナーリア、母ラルケット)マジックサンズ(牡、父キズナ、母コナブリュワーズ)の2頭がゲート試験に合格。「まだ緩いけど、いいモノはある」マジックサンズは一度放牧へ。ジェゼロに関しては「しっかりと体力があるし、来週速い時計を出してみるよ」とのこと。その走り次第で、今後が決まるんじゃないでしょうかね。

 当社HPにもありましたが、福永厩舎は2歳戦開幕週から始動するようです。カムイカル(牡、父シルバーステート、母エトピリカ)は6月2日の京都芝1400メートルを予定しているようです。坂路でもいい時計が出ているようですし、詳しくは当社HPの記事をご覧くださいませ。

 そうそう、話は大きく脱線するんですが、先週の更新で音無厩舎のミッキーアイル産駒2頭について、ダノンフェルゼン(牡、父ミッキーアイル、母ダノンオスカル)について触れたんですが、その後に取材した生野助手はもう一頭のネティフラウ(牝、父ミッキーアイル、母ネティフラウ)にもいい感触を持っていましたよ。「跳びが大きい。いい跳びをしています。距離はマイルまではもつかなとおもうし、いい走りをしますよ」とのこと。早めの活躍を願いたいですね。

 では、ここから春の取材会情報。矢作厩舎のPART2といきましょう。ホントは今日触れようと思っていた馬が一頭いたのですが、動画の方で話してしまった(矢作厩舎には2頭触れています)ので、PART3以降に改めて。かなり、気になっている馬なんですが…。

 今日はゆかりの血統馬たちを中心にいきましょうかね。まずは問答無用の良血馬、アクチノータス(牝、父サトノダイヤモンド、母ラヴズオンリーミー)です。馬主はサンデーR。兄リアルスティール、姉ラヴズオンリーユーという矢作厩舎とは切っても切り離せない血統です。この血統は、矢作調教師が「牝馬はよく見せない」と口にするんですよね。正直、ラヴズオンリーユーも春の取材ではプッシュされる存在ではなかった。今回も「リアルスティールやラングレーが良すぎたので、そこまではどうか」と冷静です。しかし、牧場での評価は非常にいいとのこと。「普通にいいとは思います。良くないと言ったら贅沢だと思われるけど、俺が思っているラヴズオンリーミーのイメージとしてはね。ラヴズオンリーユー以上に気性は落ち着いていて、あとは似ています」。ラヴズオンリーユーは2歳時にグングンと上がってきた馬ですし、この馬こそ今後に注目でしょう。

 続いてはフィドルファドル(牝、父サトノアラジン、母ヴィートマルシェ)。BCディスタフを制したマルシュロレーヌの妹で、馬主も同じキャロットです。こちらは育成もゆっくりといった感じ。「成長途上という感じです」と切り出しつつ、「この馬は好きだな」と言葉を続けます。「気性的に割と落ち着いていて、マイラー体形。俺はマイラーだと思っています」とのことで、芝ダートを含めて、どんな路線に向かうかも含めて、追いかけたいところです。

 自身が手がけたモズアスコット産駒も今年デビューです。ストラテージュ(牡、父モズアスコット、母シンボリバーグ)アスゴッド(牡、父モズアスコット、母ゴッドフロアー)ともに馬主は広尾Rです。「好みが分かれると思う。どっちも似ている。姿形がそっくりなのは(母)ゴッドフロアーの方、ハーツクライ肌で。(母)シンボリバーグの方は俺が当歳時に見つけてきて、買ってもらった馬。スピードがありそうだけど、まだモッサリしている。もう少し体力が欲しいところです」と2頭を冷静に分析していました。特に母ゴッドフロアーのアスゴッドはお父さんによく似ているようですよ。2頭ともに距離は短くはなく、マイル以上を思い描いているようです。

 最後にお母さんも姉ドナベティも管理しているポッドボウ(牡、父ジャスタウェイ、母ドナルチア)です。馬主は小川眞査雄さん。「ドナベティよりはるかにいい馬です。男だしね。体形は短距離。今のところは気性に問題ない。(距離は)短くなるのではないかというイメージを持っています」とのこと。やはり、一族をよく知っているというのは大きな強みになると思います。

 しかし、PART1に続き、ラインアップがホントに多彩。まだまだ絞り切れん…。ということで、近いうちに矢作厩舎のPART3やります。ということで、今日はここまで。また明日です。ではでは

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