◆第85回オークス・G1(5月19日、東京競馬場・芝2400メートル)1週前追い切り=5月8日、美浦トレセン
牝馬3冠第2戦、オークス・G1(19日、東京)の1週前追い切りが8日、東西トレセンで行われ、美浦では桜花賞馬のステレンボッシュが新コンビとなる戸崎を背に、軽快な動きを披露した。
Wコースでノットファウンド(4歳1勝クラス)を4~5馬身、テンペスト(4歳1勝クラス)を2馬身半追走する3頭併せ。直線は馬なりのまま並びかけ5ハロン65秒8で併入。ラスト1ハロンは自己ベストの11秒1をマークし、状態の良さをうかがわせた。戸崎は「初めてコンタクトをとるので、どういう馬かなということと操縦性を確認したかったので乗せてもらいました。内容としてはオーバーワークにならないよう気持ちよくという感じでしたが、いい動きでした」と手応えを感じていた。
日本ダービーでもジャスティンミラノで2冠に挑む戸崎。「ダービーばかり意識している場合じゃないぞというところで、その前に大仕事があるぞという感じですね」と柔和な笑みを浮かべつつ、気を引き締めていた。
モレイラの諸事情で鞍上交代となったが、国枝調教師に不安の色はなかった。「乗りやすい馬だし、乗り替わりは問題ない。スタートはそんなに速くないが、普通に出れば道中で無理なくポジションをとれる。左回りも問題ない。ジョッキーも『こんな馬に乗れるなんて』と喜んでいたよ」と明かした。すべてにおいて順調な桜花賞馬に、現段階で死角はない。(西山 智昭)