◆第74回安田記念・G1(6月2日、東京競馬場・芝1600メートル)
マイル重賞2勝のウインカーネリアン(牡7歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父スクリーンヒーロー)が、得意の距離に戻って待望のG1タイトルを狙う。
前走の高松宮記念は、スピード自慢がそろった中で4着。初めての1200メートルや得意とはいえない重馬場を思えば、十分に評価ができる内容だった。全8勝のうち5勝を1600メートルでマークしており、昨年はこの舞台で東京新聞杯を制覇。ここは力が入る一戦となる。
22日の1週前追い切りでは、大一番に向けて仕上がりの良さをアピールした。美浦・Wコースを馬なりで6ハロン78秒8。自己ベストを0秒9も短縮したうえに、ラスト1ハロンを11秒2でまとめる好調教だった。鹿戸調教師は「前の馬が引っかかって速くなったけど、しっかりとやれて良かった。順調です」とうなずく。
今回は決め手勝負に賭ける馬が多く、展開利が見込めそうなメンバー構成。自分のリズムで運べれば、侮れない存在になる。