【安田記念】6年ぶり外国馬参戦で勝負の行方は…香港の中距離最強馬は豪州G1も制覇

東京競馬場で調整するロマンチックウォリアー(カメラ・荒牧 徹)
東京競馬場で調整するロマンチックウォリアー(カメラ・荒牧 徹)

◆第74回安田記念・G1(6月2日、東京競馬場・芝1600メートル)

 第74回安田記念・G1(6月2日、東京・芝1600メートル)に6年ぶりに外国馬が参戦する。ともに香港馬のロマンチックウォリアーとヴォイッジバブルの2頭だ。ロマンチックウォリアーはG1・7勝を挙げる香港の中距離最強馬だが、はたして―。

 ロマンチックウォリアーはアイルランド生まれのセン6歳。前走のクイーンエリザベス2世Cでレース史上初の3連覇。昨年10月にはコックスプレート・豪G1もV。同レースを制したのは香港調教馬初の快挙だった。

 ここまでG1・7勝は全て2000メートル級で、香港中距離路線のトップホースだ。日本勢とはG1馬6頭を含む延べ14頭と4度対戦し、一度も先着を許していない。マイルは昨年1月の香港スチュワーズカップ(2着)以来だが、ゴールデンシックスティに1馬身差だった。Cシャム調教師は高松宮記念3着のビクターザウィナーも管理しており、3月に続いての来日となる。

 鞍上はニュージーランド出身のジェームズ・マクドナルド騎手(32)。デビューした07―08年に90勝を挙げ見習騎手リーディング、翌シーズンは125勝でリーディングに輝いた。拠点を豪州のシドニー地区に移した後も18―19年から5シーズン連続のリーディングを獲得中。15年ジョージライダーSを日本のリアルインパクトで制した。

 ロマンチックウォリアーとは23年コックスプレートを含む6度のG1勝ち。ヴォイッジバブルとのコンビで今年のスチュワーズCも制した。来日は14年のワールドスーパージョッキーズシリーズ以来で、JRAでは通算5戦0勝だが、実力、経験とも侮れないジョッキーだ。

 ダービー歓声「動じず集中」 

 21日に来日したロマンチックウォリアーは、東京競馬場の内馬場にある国際厩舎に直接入厩して順調に調整を進めている。27日は帯同馬のロマンチックチャームとともに馬場入りして、一緒にダートコースを軽快なキャンターで駆けた。

 前日に日本ダービーが行われて大歓声と熱気を目の当たりにしたが、カータイ・ラウ助手は「(厩舎の)扉を全部閉めたら、かなり静かで、全く馬は動じていないようでした。集中力も上がってきましたし、コースにもどんどん慣れてきている」と頼もしげに語った。

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