【安田記念】馬場悪化必至で浮上した6歳馬 芝の稍重以下は4戦4勝 “三度目の正直”なるか

馬場悪化がプラスに働きそうなソウルラッシュ
馬場悪化がプラスに働きそうなソウルラッシュ

◆第74回安田記念・G1(6月2日、東京競馬場・芝1600メートル)追い切り=5月30日、東京競馬場

 第74回安田記念・G1(6月2日、東京)の出走馬が30日確定。考察「データ編」は馬場悪化で浮上する一頭に注目。枠順はきょう確定する。

 今週は台風1号の影響もあり、馬場の悪化は避けられそうにない。安田記念の勝ち時計が初めて1分31秒台に突入したのが2010年。以降は高速化が進み、1分33秒0以下だったのはわずか2度。12頭立てで流れが落ち着いた16年(1分33秒0)と不良馬場だった14年(1分36秒8)だ。

 00年以降、安田記念が稍重より悪い馬場で行われたのは3度だけ。特徴的なのが上がり3ハロン時計だ。別表の通り、グランアレグリアが制した最も速い20年でもレース上がりが34秒3(勝ち馬上がり33秒7)。近5年の良馬場がレース上がり33秒台後半、勝ち馬の上がりが32秒台という究極の決め脚勝負とは一変する。

 水はけが良い東京で馬場がどこまで回復するかがカギだが、今年は高速決着ではなく「勝ち時計1分33秒台」「勝ち馬の上がり33秒台後半」とみて、有利に働く馬をピックアップしてみたい。過去にこの条件で古馬マイル重賞を制したのは、今回のメンバーでは2頭だけ。今年の京都金杯(コレペティトール、1分33秒8―35秒3)と、22年読売マイラーズC(ソウルラッシュ、1分33秒3―34秒1)だ。

 注目はソウルラッシュ。自身の上がり3ハロン最速は33秒3と良馬場の安田記念を勝つには瞬発力に限界があった。過去2度の挑戦はともに4角10番手以下で切れ負け。芝の稍重以下は4戦4勝でもあり、馬場悪化を味方に“三度目の正直”を実現する。

(浅子 祐貴)

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