開幕ダッシュを決めたい。福永調教師が開幕週から初の新馬Vを狙う。6月2日の京都5R(芝1400メートル)に出走するカムイカルだ。父のシルバーステートも、母のエトピリカも現役時代に騎乗。「お父さんには似ても似つかない。お母さんのスピードが出ているね」と冷静に分析する。
1週前は格上古馬に挟まれる3頭併せで先着し、今週は岩田望の騎乗で栗東・坂路を53秒9―12秒5。「時計も出ているし、今週は望来に確かめてもらったけど、いい感触だったみたい」と確かな手応えを口にする。
これまでは前厩舎からの引き継ぎ馬が中心。「自分のやりたいこと、調教方針を注ぎ込んでやっていけるのは2歳から」と繰り返した。当然、納得のいく状態で送り出す。「初戦を迎えるにあたっての準備は十分にできました」。今後を託す若駒たちと開幕週から熱く盛り上げる。(山本 武志)