◆第31回函館スプリントS・G3(6月9日、函館競馬場・芝1200メートル)
昨年のスワンS勝ち馬のウイングレイテスト(牡7歳、美浦・畠山吉宏厩舎、父スクリーンヒーロー)は、初の6ハロン線が吉と出るとみている。
集中力には課題が残るが、今回は電撃戦への投入で気持ちの持続力はアップするはず。さらに、函館コースも初めてとなるが、主戦の松岡正海騎手は「最後まで集中し切れないところを、距離短縮で補える。函館の馬場も開幕週だし、前に行って粘る馬だからいい」。鞍上の感触からも、条件替わりが詰めの甘さを払拭するファクターとなるはず。
海外遠征を経て国内復帰初戦となるが、出来は間違いなくいい。この馬を知り尽くす鞍上は「仕上げ方は分かっているつもりなので逆算してやっている」。1週前は美浦・Wコースでスノーディザイア(5歳1勝クラス)、ターコイズデュー(4歳1勝クラス)と併せ、追走する形から一杯に追われて6ハロン80秒3―10秒7で2頭に3馬身先着。確実に上昇カーブを描いている。初めての電撃戦を制し、サマースプリント王へまい進するか、注目したい。