◆米子S・L(6月15日、京都競馬場・芝1600メートル)
サマーマイルシリーズ第1戦の米子S・リステッド(15日、京都)にエントリーしてきたノーブルロジャーは、同レースがシリーズ対象となった20年にスマイルカナが優勝して以来、3歳馬として2頭目の参戦。1月に同舞台のシンザン記念・G3を制しており、勝負気配が漂う。
前走のNHKマイルCは7番人気で12着に敗れた。ゲートで隣の馬がガタガタしたのにつられ、よれてスタートしてバランスを崩すロス。デビュー4戦目で初めて連対を外す大敗だったが、田嶋助手は「道中も内で包まれてスムーズな競馬ができず、リズムが悪かったです。息の入りも早かったですね」と不完全燃焼だったことを伝える。
厩舎のパターンで実質的な最終追いだった8日は、栗東・坂路を単走で51秒8―11秒7。同助手は「動きは抜群でした。短期放牧で心身ともにリフレッシュして、うまいこと調整できていますよ。古馬相手でも楽しみですし、秋に向けていい競馬を」と反撃へ期待を寄せた。(玉木)
◆米子S出走の3歳馬 サマーマイルシリーズ対象レースとなった20年以降、出走は20年に勝ったスマイルカナ1頭のみ。3歳1月のフェアリーSを制していた同馬は、チューリップ賞7着、桜花賞3着の後、オークスで16着に敗れたが、マイル路線に戻った米子Sで2番人気に支持され、年長馬相手に結果を出した。続く京成杯AHでも2着に好走している。