宝塚記念で幕を閉じた春のG1シリーズ。熱戦の主役を演じた騎手や調教師に振り返ってもらう特別動画が「馬トクYouTube」で公開中だ。第1回はステレンボッシュ(牝3歳)で桜花賞を制した国枝栄調教師(69)=美浦=が登場。
桜花賞は、昨年の阪神JF(2着)と同じ舞台でもあり、ステレンボッシュの仕上がりの良さにも自信を持っていたという。「もともとメンタルの部分で、すごく落ち着いていて、心身ともにいい状態だったのではと思う」と、雪辱を果たせた勝因を明かした。続くオークスは2着だったが、「力は出してくれたと思う」と負けて強しの内容と評価した。
すでに秋華賞(10月13日、京都)への直行が発表されているが、その先にはG19勝を誇る名牝アーモンドアイと“同じ道”をたどる可能性も示唆した。「3歳牝馬は斤量の特典(有利さ)もあるのか、いい競馬ができている。それに見合うだけの競馬ができて、向かえればと思っている」と、結果次第ではジャパンC(11月24日、東京)に挑む選択肢など今後の可能性などについて大いに語った。
いつも馬を第一に考えた「アスリートファースト」を掲げる名伯楽は、ひょうひょうとした語り口にも芯が通っている。今夏デビュー予定のアーモンドアイの初子アロンズロッド(牡、父エピファネイア)に対する期待など、ラストクラシックとなる来春への抱負も語っている。