◆第60回七夕賞・G3(7月7日、福島競馬場・芝2000メートル)
フェーングロッテン(セン5歳、栗東・宮本博厩舎、父ブラックタイド)が、22年ラジオNIKKEI賞を制した福島で重賞2勝目を狙う。低迷からの復調を感じさせたのが、去勢後初戦となった前走の小倉大賞典。前半1000メートル57秒2というハイラップを2番手追走。さすがに最後は苦しくなったが、5着に踏ん張った。
昨年の序盤は中山金杯3着、金鯱賞2着、鳴尾記念2着と重賞戦線で上位争いに加わっていた能力の持ち主。「レースをやめてしまっている」と宮本調教師が振り返っていたように、昨年の七夕賞からテンに進んでいかなくなり、2ケタ着順が続いた。だが、積極的に運び粘り込む本来の姿を取り戻した今ならここでも上位争い。半兄はピクシーナイト(21年スプリンターズS優勝)の良血馬が復活を遂げる。(戸田 和彦)