7月7日の函館5R・2歳新馬(芝1800メートル、10頭立て)は、1番人気の良血マジックサンズ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎、父キズナ)が、外から豪快に伸びて突き抜け、デビュー戦を飾った。勝ち時計は1分54秒0(稍重)。
発馬でやや遅れ、1コーナーまでに狭くなるシーンもあったが、6番手の外につけ前を追った。3、4コーナーで徐々に進出すると大外に持ち出した直線は、力強く伸びて差し切り最後は手綱を緩める余裕で2着馬に2馬身差をつけた。
佐々木大輔騎手は、「ゲートの出があまりよくなくて、理想のポジションじゃなかったですけど…。スローで少し折り合いも欠きましたけど、3、4コーナーからの行きっぷりは他の馬と違っていましたし、調教に乗ってある程度、エンジンをかけながら回りたかったので、その点は思った通りの展開だったかなと思います。抜け出してから少し気を抜くんでその変を改善できたらと思います。強いですね」と高評価していた。
函館で毎年、期待馬を送り出す須貝厩舎の今年の2歳馬の先陣を切って勝利した愛馬にトレーナーは、「よくこの馬場をしのいでくれた。次はオーナーと相談して決めたい」と今後に向けた。
半姉に昨春の桜花賞2着馬コナコーストがおり、祖母のアンブロワーズも函館2歳Sの覇者という良血馬が、過去にゴールドシップやソダシなどを輩出した出世レースの函館・芝1800メートルの新馬戦から力強い一歩を踏み出した。