◆不来方賞・Jpn2(9月3日、盛岡競馬場・ダート2000メートル=1着馬にジャパンダートクラシックの優先出走権)追い切り=8月30日、美浦トレセン
3連勝中のカシマエスパーダ(牡3歳、美浦・鈴木慎太郎厩舎、父ホッコータルマエ)が、今年から交流重賞に生まれ変わった同レースで重賞初制覇を手にしようとしている。
前走の鳳雛Sは2番手追走から楽々と4馬身突き抜けるワンサイドでの楽勝。1秒3差をつけた3着のミッキークレストが次走のレパードSでも馬券圏内に好走したことで、評価は更に上昇している。
強い雨が降るなかで行われた最終追い切りは、Wコースで単走。5ハロン70秒9―11秒4で軽快に駆け抜けた。鈴木慎調教師は「先週の段階で仕上がっていて、しっかり動けていたので今日は単走で。鞍上もいい動きと言っていますし、いい状態に仕上がったと思います」と状態に自信を持つ。ここまでの4戦は全て右回りだが、「その点だけがどうかも、追い切りではしっかり走れているし、左右のバランスも問題のない馬」。トレーナーは初めての左回りにも対応可能とみている。
この先には3歳ダート三冠目のジャパンダートクラシック(10月2日、大井)が控える。「先を見据えてここは結果を出したい。それくらいのポテンシャルはある馬」。フォーエバーヤング、ラムジェット、ミッキーファイトなど3歳ダート路線はハイレベル。前哨戦の内容次第では強力メンバーの一角として浮上する。