ラストが熱い(美浦)

グロスビーク
グロスビーク

 こんばんは、坂本です。今日は新潟への移動の新幹線の車中からお届けしております。

 さて、強力な台風10号の影響で東海道新幹線や航空便などに欠航など大きな影響が出ていますね。東京駅で上越新幹線に乗ったところ、北陸新幹線が多くのお客さんが利用しているため、少しの遅れが出ているというアナウンスがありました。おそらく北陸経由で関西へ向かおうとする方々が多いためと思いますが、北陸行きで思い出すのは「急行 能登」です。

 もう何年も前に廃止となってしまった夜行列車ですが、上野発金沢行のボンネット型の特急車両には何度も乗りました。大学時代の友人の実家が金沢にあったこともあり、金沢競馬観戦ついでに遊びに行くことが多く、金はないけど体力と暇はある若い頃に夜行の旅を楽しみましたね。鉄道唱歌のチャイムから始まる車内アナウンスなど、ことさらに旅情をかき立ててくれる列車でしたが、夜行の相次ぐ廃止も時代の流れなのでしょうね。そんな物思いにふけっていると、サンライズ号の運休のアナウンスが駅構内に響き渡っていましたが、ついさっき群馬県の高崎駅に到着するアナウンスで在来線に倒木の被害とのこと。皆様も出かけられる方は、どうぞお気を付けてと思います。

 それではそろそろ本題へ。今週の新潟は注目の新馬が多いように思いますが、日曜5R・芝1800Mは6頭立てながら好メンバーであります。田中博厩舎のグロスビーク(牡、父シスキン、母アドマイヤセプター)は、新種牡馬の産駒で、4代母ダイナカール、3代母エアグルーヴ、祖母アドマイヤグルーヴとそうそうたる名牝系の流れを組む一頭です。田中博調教師を直撃すると、「順調に調教を積み重ねて、それに対していい意味で応えてくれている。すごくいい心臓をしているので、なかなかこの時期の2歳としてはないです。スタミナ寄りのタイプだが、しっかりギア変換を覚えている最中。楽しみな素材です」と、まだまだ課題はありながら十分な期待が伝わってきました。父は愛2000ギニー(芝1600M)をデビュー5連勝で制して、スピードに優れた印象ですが、母系の良さが出ているのかもしれませんね。距離は持ちそうで、兄姉が後に短距離志向となっているぶん、そこは気をつけたいと語っていました。

 また同じレースにスタンバイしている宮田厩舎のエンジェルマーク(牝、父エピファネイア、母ステファニーズキトゥン)も、良血ぶりでは負けていません。母は15年のブリーダーズCフィリー&メアターフなどG1を5勝しています。宮田調教師は「馬自身は感度が高くて、品のある馬体。走ってきそうです。体質的に強くないところがあって攻めきれないが、先週、今週と強い追い切りができています。切れそうな雰囲気もあって、それも含めて楽しみ。馬場悪化はマイナスになるかな」という評価です。やはり週末の天気と馬場状態がどうなるのか、気になるところですね。このレースにはマルシュロレーヌの半妹の矢作厩舎のフィドルファドル(牝、父サトノアラジン、母ヴィートマルシェ)もいて、楽しみな戦いであります。

 その流れで宮田厩舎の他の話題も。新馬のアドマイヤマイア(牝、父エピファネイア、母アドマイヤシーマ)は、4回中山開催2週目の芝1800Mか芝2000Mを目標にしています。当初は6月の東京デビューを目指していましたが、動きがひと息なため仕切り直していました。宮田師は「馬体は当時より15キロくらい増えて成長してきました。動かして、まだ体が使いきれていない課題などはあります。期待値は高いが、まだ物足りないです。来週は丹内騎手に乗ってもらって、しっかりやってもらいます」と、デビューまでに上向いてほしい感じでした。

 ラッフルズドリーム(牝、父エピファネイア、母キングスローズ)は、9月29日の中山・新馬戦(芝2000M)での初陣を目指しています。指揮官は「馬体は素晴らしくいいです。ズブめの馬なので、やりつつ良くなっていけば」と、素質を評価したうえで態勢を整えていきます。

 シンデレラダッシュ(牝、父ブリックスアンドモルタル、母メジロコウミョウ)は、4回中山開催の2週目の牝馬限定(9月15日)か一般戦(9月16日)でのデビューを目指しています。今週はアドマイヤマイアと美浦・Wコースで併せていましたね。宮田師は「後半は走りが劣勢になったが、馬自身は反応の良さがあって、走りそうな雰囲気があります。ここからの上昇度に期待ですね」と語っていました。

 それでは今日のところはこのへんで。

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