【京王杯AH】アスコリピチェーノは伸び鋭くラスト11秒0 黒岩調教師「ひと言で言えば順調」

Wコースで追い切ったアスコリピチェーノ(左、馬上は北村宏司騎手)(カメラ・荒牧 徹)
Wコースで追い切ったアスコリピチェーノ(左、馬上は北村宏司騎手)(カメラ・荒牧 徹)

◆第69回京成杯オータムH・G3(9月8日、中山競馬場・芝1600メートル)追い切り=9月4日、美浦トレセン

 秋初戦を迎える昨年の2歳女王アスコリピチェーノ(牝3歳、美浦・黒岩陽一厩舎、父ダイワメジャー)が、目の覚めるような動きを見せた。Wコースでコスモヴィーコ(3歳1勝クラス)、ムーンナイト(2歳未勝利)と3頭併せ。最後方からスタートし、直線は最内に進路をとると並ぶ間もなくかわしさり、ムーンナイトに2馬身、コスモヴィーコに1馬身先着した。ラスト1ハロンはこの日の最速となる11秒0をマーク(6ハロン82秒3)。ひと夏を越して、ますます動きに切れが増した印象だ。

 黒岩調教師は「夏場かつ休み明けで難しいところはありましたが、無事にしっかりと進められて、ひと言で言えば順調です。帰厩したときは少し重たかったけど、そこも解消されてきました。先週は今一つだったバランスも、良くなっていました」と、手応え十分。3歳牝馬には過酷な55・5キロのハンデも「想定していましたから」と、気には留めていない。万全の態勢で秋初戦を突破する。

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