◆第29回NHKマイルC・G1(5月5日、東京・芝1600メートル、良)
3歳馬によるマイル王者決定戦は18頭で争われ、川田将雅騎手が騎乗した単勝2番人気のジャンタルマンタル(牡3歳、栗東・高野友和厩舎、父パレスマリス)が勝利。この結果を受けて、現役時代に同レースで2004年キングカメハメハ、2010年ダノンシャンティと2勝を挙げた元騎手の安藤勝己氏が自身のX(旧ツイッター)でレース分析を投稿した。
皐月賞3着からマイル路線を選択したジャンタルマンタルの完勝劇に「好ダッシュから非の打ち所がない運び」と鞍上の手腕を称賛。続けて「追い出しを待ったことでルメールを焦らせたし、ユウガとのコンビでかなりのところまでいける。オレはダービーでもやれたと思っとるけど」と見解を示した。
単勝1番人気に推されたアスコリピチェーノは直線で窮屈になりながら2着を確保。「負けて強しもいいところ。ワンタイミング進路を待っとればマッチレースやった」と指摘し、「アスコリピチェーノはピュッと反応できないところあるんだよな。ただ、あれだけの接触があって諦めたところを馬なりで差してくるんやもん。距離は延ばして大丈夫」と分析した。
2強のワンツー決着になったが、10番人気で3着に食い込んだロジリオンについては「最高に乗ってるだけに能力差を感じた」と指摘。休み明けで4着に入ったゴンバデカーブースについても「ローテ思えば大したもん。次はダービー?良くなってきそうやね」と次戦の走りに注視しているようだった。