◆第78回セントライト記念・G2(9月16日、中山・芝2200メートル)
メイショウタバルが無念の取消で、何が逃げるか注目された日本ダービー。エコロヴァルツ(牡3歳、栗東・牧浦充徳厩舎、父ブラックタイド)が大外枠から無理せずハナに立ち、0秒9差の8着に粘った。17番人気で健闘したと言っていいはずだが、先週の栗東で牧浦調教師と話しても「頑張りました」ではなく「(テン乗りの)ジョッキー(岩田康誠騎手)の判断で逃げましたが、もうひとつでした」と納得はしておらず、期待が大きい馬だ。
4日の1週前追い切りは岩田康騎手が騎乗し、栗東・CWコースで2頭併せ。タイセイブレイズ(6歳オープン)を9馬身追走し、強めに追われて6ハロン81秒6、ステッキは入らずラスト1ハロンは11秒2の自己最速をマークした。牧浦調教師は「我慢させる調教で、指示通りの追い切りでした。力まず走れて、動きは良かったです」と鞍上2度目で期待を寄せる。まだ体を見てもこれから成長する馬だが、約4か月ぶりの朝日杯FSで2着に入ったように、フレッシュな精神状態で臨める今回が狙い目だ。(玉木 宏征)