G1を10勝した香港のゴールデンシックスティ(セン9歳、Kルイ厩舎)が現役を引退した。香港ジョッキークラブのホームページで13日に発表され、馬主のスタンリー・チャン氏は「私と私の家族にとって、単なる競走馬以上の存在だった。彼が競走する姿を見ることは、私の人生における最大の喜びのひとつでした」などとコメントした。
3歳3月のデビューから、結果的に引退戦となった今年4月のチャンピオンズマイル(4着)まで香港・シャティン競馬場でのみ走って31戦26勝。競走馬として世界記録となる1億6717万香港ドルの賞金を積み上げた。20~21年、21~22年、22~23年シーズンで年度代表馬に輝いた。
ルイ調教師は「このような素晴らしい馬を調教できたことを光栄に思います。私たちの厩舎と香港競馬に、はかり知れない誇りをもたらしてくれました。彼の闘争心は他の追随を許さない。私たちが作り上げた思い出は、ずっと大切にしたい。ありがとう、ゴールデンシックスティ」と感謝。
31戦すべての手綱を執ったホー騎手も「彼は驚異的なアスリートであるだけでなく、大きな心を持った馬でもある。コースで私を信頼してくれたこと、そして私たちが共有したすべての素晴らしい経験に感謝したい」と語った。
香港ジョッキークラブは、9月22日にシャティンで開催されるセレブレーションカップにおいて、ゴールデンシックスティ引退セレモニーを開催することも発表。セレモニーでは功績を称え、馬主のスタンリー・チャン氏に生涯功労賞が贈られる。その後、オーストラリアでの検疫を経て、ノーザンファーム(北海道安平町)で余生を過ごす予定だ。