【スプリンターズS・松末の特注馬】良化顕著な一昨年の2着馬が悲願に照準 深山調教師「さらに良くなった」

ウインマーベル
ウインマーベル

◆第58回スプリンターズS・G1(9月29日、中山競馬場・芝1200メートル)

 一昨年の2着馬ウインマーベル(牡5歳、美浦・深山雅史厩舎、父アイルハヴアナザー)は、悲願へピタリと照準を合わせてきた。

 3年連続の参戦で一昨年は2着、昨年は6着。いずれも前哨戦にキーンランドCを挟んだが、今回は直行でのローテーションを選択した。札幌は開催が進み馬場が悪くなること、勝った前走の京王杯スプリングCの疲れが抜け切らなかったことが理由で、より余力を残しての今年のローテは好感が持てる。

 放牧先から約1か月半前に美浦トレセンに入厩し、この中間はじっくり調整してきた。9月18日の1週前追い切りでは、美浦・Wコースで5ハロン65秒5―11秒5。併走馬を一気に突き放す抜群のパフォーマンスで出来の良さを伝えている。「バランスのいい走りでした。こちらとしては完成の域に入ってきたなと思っていましたが、さらに良くなっているので、計り知れないですね」とトレーナー。

 前走の京王杯SCでは、外からいったんは交わされそうになりながらも差し返す勝負根性をみせている。悲願へ、機は熟したとみる。(松末 守司)

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