【秋華賞】相性のいいステップを叩いての大一番 末脚自慢がラスト1冠頂く

クイーンS、紫苑Sを使って本番に挑むボンドガール
クイーンS、紫苑Sを使って本番に挑むボンドガール

◆第29回秋華賞・G1(10月13日、京都競馬場・芝2000メートル)

 牝馬3冠の最終戦、第29回秋華賞・G1(13日、京都)はヤマタケ(山本武志)記者が担当する「考察」の前哨戦編では、クイーンS2着、紫苑S3着で末脚が目立ったボンドガールに注目した。

 各馬が走ってきたレースの中でハイレベルのメンバーだと感じているのがクイーンSだ。G1勝ちのスタニングローズを始め、重賞ウィナーが6頭。他に1番人気だったウンブライルなど重賞未勝利でもG1で3着以内に入っていた馬が2頭と実績馬がそろっていた。

 その中でコガネノソラ、ボンドガールが1、2着に入った。軽量51キロだったとはいえ、十分に評価できる。ただ、過去10年でクイーンSからの直行組5頭は3着以内はなし。勝ち馬でも17年のアエロリットが7着、23年のドゥーラが4着に敗れている。直行のコガネノソラには気になる数字だ。

 2着のボンドガールは紫苑Sを挟んだ。本番と同じ2000メートル、直線の短い内回りでのトライアル。重賞に格付け後の16年以降、ここからの転戦組は【34026】で、19年から4年連続で〈2〉〈2〉〈2〉《1》着馬を送り出している。同じトライアルで同期間に【02536】のローズS組より存在感が際立つ。

 そのトライアルで3着。直線は馬群で追いづらい場面もあったが、前が開いたラスト1ハロン過ぎからの伸び脚が目を引き、能力の高さは伝わった。強敵相手にもまれ、相性のいいステップを叩いての大一番。何とも不気味な存在だ。(山本 武志)

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