◆第85回菊花賞・G1(10月20日、京都・芝3000メートル、良)
3歳クラシック最終戦は牡馬18頭によって争われ、武豊騎手が騎乗した単勝8番人気のアドマイヤテラ(栗東・友道康夫厩舎、父レイデオロ)は後方追走から向こう正面で早めに動いていったが、惜しくも3着に敗れた。前走の2勝クラスから連勝を狙って、武豊騎手とともにラスト1冠に臨んだが、2019年ワールドプレミア以来5年ぶりとなる菊6勝目はならなかった。
1着は2番人気のアーバンシック(クリストフ・ルメール騎手)、2着には4番人気のヘデントール(戸崎圭太騎手)が入った。勝ち時計は3分4秒1。
武豊騎手(アドマイヤテラ=3着)「やりたい競馬はできました。4コーナーを理想の形で回ってきて、決め手の差が出た。十分に力は出せたと思います」
鮫島克駿騎手(ショウナンラプンタ=4着)「めちゃくちゃ悔しいです。神戸新聞杯の前から平日もトレセンで接してきて、牧場やスタッフと一丸で課題に取り組み、すごくいい走りができました。ダービー馬も出ている中で、世代トップクラスの力は示せたと思う。陣営一丸となって、まだ課題に取り組んでいる最中ですし、完成すればすごい馬になると思います」
アンドレアシュ・シュタルケ騎手(ビザンチンドリーム=5着)「リラックスして走れましたし、最後まで気持ちを切らさずに走ってくれました。5着に入って、うれしいです」
松山弘平騎手(シュバルツクーゲル=7着)「外めの枠で壁を作れませんでした。少し返し馬からテンションが高く、その中での3000メートルで最後までよく踏ん張ってくれたと思います」
岩田望来騎手(ハヤテノフクノスケ=8着)「3コーナーでゴチャついて、不完全燃焼でした。距離が長いのはいい。これからの馬だと思います」
岩田康誠騎手(エコロヴァルツ=9着)「折り合いがつきすぎました。全体的に流れたことはあるけど、自分自身が(序盤にペースを)落としすぎた。馬はすごく良くなっていましたけどね」
横山和生騎手(アレグロブリランテ=10着)「よく頑張りました。流れもありましたね。厳しい流れになりそうで、大事に乗りました。長めの距離でもしっかり頑張ってくれました」
西村淳也騎手(ウエストナウ=11着)「(レースで)色々ありましたし、この経験をへてこれから頑張ってくれれば」
坂井瑠星騎手(ミスタージーティー=12着)「いいポジションでロスなく運べましたが、さすがに最後は脚が上がりました」
藤岡佑介騎手(メリオーレム=13着)「急きょの乗り替わりでしたが、将雅(川田騎手)から直接話を聞けて、いいイメージで臨めました。(勝負どころで)上位の馬と一緒に動ければ理想的でした。まだ良くなる馬だと思います」
Mデムーロ騎手(コスモキュランダ=14着)「スタートで出遅れましたが、スムーズに上がって行けました。(1回目の)3角で結構、内の馬を気にして(ハミを)かんでいました。向こう正面で2着馬が来ると少しずつ下がって、直線に向いたら全然(手応えが)なかった。(フットワークが)バラバラになって、変な走り方になりました。何ともなければいいんですが…」
柴田善臣騎手(ピースワンデュック=15着)「折り合いが全然つかなかった。ゲート内は大丈夫だったけど出て行かず、(想定していた中で)最悪の形になった。みんなに迷惑をかけてしまった」
浜中俊騎手(メイショウタバル=16着)「うまくゲートに入って、テンションは良かったです。ゲートを出て(ハミを)触らず行ったけど、下り坂からやっぱりかかりだしました。途中から(ハナに)行くことも考えていたし、すぐに落ち着きましたが、他にも(前に)行く馬がいて出入りが激しくなり、嫌気をさした感じです。スカスカになって、3~4角で外からこられるとまったく反応がなかったです。外差しの馬場だったし、先行馬には厳しかったです」
北村友一騎手(アスクカムオンモア=17着)「中1週でしんどかったと思いますが、よく走りきってくれました」
池添謙一騎手(ノーブルスカイ=18着)「まだ1勝クラスを勝ったばかりですからね。口向きを気にしながら乗りましたが、力んでいました。(2周目の)下り坂で不利があり、無理しませんでした」