11月3日の京都5R・2歳新馬(芝1800メートル=アスクヴォルテージ出走取り消しで9頭立て)は、単勝4番人気のウォータークラーク(牡、栗東・石橋守厩舎、父ウォータービルド)が勝利した。勝ち時計は1分48秒3(稍重)。
好スタートを切り2番手を追走。最初の1000メートル通過が61秒5のスローペースだったが、ぴったり折り合い、手応え良く直線を向いた。残り250メートルで先頭に立つと、力強く脚を伸ばしゴールへ飛び込んだ。メンバー最速の上がり34秒2で追い上げてきた2着ラヴァーズティフ(岩田望来騎手)を3/4馬身差で振り切り、新種牡馬の父ウォータービルドに産駒初勝利を贈った。
田口貫太騎手は「ゲートがすごく良くて、ペースは遅かったですが折り合いも問題なかったです。最後の3ハロンの脚はいいものを持っていたので、これからもっと良くなると思います」と振り返った。
石橋調教師は「派手な時計は出していないけど、調教から息遣いが良くて、心肺機能がいいのかなとずっと感じていた。気性が素直ですごく扱いやすい馬ですね」と話した。今後は放牧に出される予定。
ディープインパクト産駒として期待された父のウォータービルドは現役時代が通算11戦3勝(2016~2020年)。21年からアロースタッドで種牡馬入りした。初年度の2歳世代は血統登録が6頭のみで、JRAデビューしたのは3頭。そのうちの1頭が貴重な勝利を挙げた。