【アルゼンチン共和国杯】脚部不安から何度も復活の1番人気馬は2着 いったん先頭も重賞初Vお預け

2着のクロミナンス(カメラ・荒牧 徹)
2着のクロミナンス(カメラ・荒牧 徹)

◆第62回アルゼンチン共和国杯・G2(11月3日、東京・芝2500メートル、良)

 3歳以上による長距離ハンデ重賞は牡馬16頭によって争われ、吉田豊騎手が騎乗した単勝10番人気のハヤヤッコ(牡8歳、美浦・国枝栄厩舎、父キングカメハメハ)が勝った。道中は最後方からレースを進め、直線で外から脚を伸ばすとゴール寸前にクロミナンスをとらえた。トップハンデ58・5キロをもろともせず、2022年函館記念以来となる重賞3勝目。近親には21年桜花賞などG1・3勝のソダシや23年スプリンターズSを制したママコチャがいる白毛の一族出身。8歳馬の勝利は1985年イナノラバージョン以来39年ぶり、58・5キロを背負っての勝利は1988年レジェンドテイオー以来となる36年ぶり。勝ち時計は2分29秒0。

 2着に1番人気のクロミナンス(戸崎圭太騎手)、3着に6番人気のタイセイフェリーク(大野拓弥騎手)が入った。クロミナンスは骨折で長期戦線離脱を繰り返すなど体質が弱かったが、オープンに昇格して迎えた今年はアメリカJCC3着、日経賞2着、前走の目黒記念3着と重賞で好走を続け、重賞初制覇を狙っていた。

 戸崎圭太騎手(クロミナンス=2着)「ポジションはちょうどいいところを取れたし、リズムもすごく良く、調子の良さを感じました。追い出してから、もう少しやりようがあったかもしれません。人気に応えられず、申し訳ありません」

 尾関知人調教師「ちょっと消耗戦になって、その辺の適性の差が出ましたね。もう少しスローでキレが要求されるレースになると思っていたのですが。タフになるとギリギリの距離だと思います。58・5キロの馬に差し切られたらしょうがない。向こうが強かったですね」

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