◆第41回マイルCS・G1(11月17日、京都・芝1600メートル)=11月12日、美浦トレセン
初めての芝1600メートルに挑むウインマーベル(牡5歳、美浦・深山雅史厩舎、父アイルハヴアナザー)は距離対応へ、ひと工夫した調整で13日の最終追い切りに備えた。
この日は角馬場から坂路1本のメニュー。角馬場では通常のフラットワークだけでなく、一度しっかりと馬を抑えて込んでから、シュッとスピードを上げる運動を取り入れていた。騎乗した本間助手は「以前はスタートに課題があったので、トモ(後肢)を踏ん張るために体を収縮させて反応させる。意図的に体を丸めておいて全身を使わせるイメージで取り入れています」と説明。その効果もあって出脚が良くなり、京王杯SCを勝利。前走のスプリンターズS(5着)でも快速馬を相手に互角のスタートを切った。
その後に向かった坂路では、ゆったりしたフォームで鞍上とリズムを合わせて登坂。スプリンターズSを使った後とは思えないほど、折り合いがついていた。「前走は1200メートルだったので、気を入れさせて精神的にも追い込んでいきましたが、今回は詰めすぎないように、ゆとりをつくるように乗ってきている」と同助手はマイル仕様の仕上げに手応えを。G1初制覇への準備は着々と整っている。