2025年度の新規調教師免許試験の合格者が12月5日にJRAから発表された。
美浦の松尾卓哉氏は、今年3月に開業した千葉直人厩舎所属。開業初年度の厩舎から調教師試験に合格したのは15年の美浦・竹内正洋調教師以来、10年ぶりとなった。
合格発表をスタンドで聞いた千葉調教師は「一緒に受験していた仲間でもあるし、一緒に頑張ってきたスタッフ。これからは同じ土俵で競馬を盛り上げていけたらいければ。色々と大変だとは思うけど、合格できたのは素直にうれしいね」と苦楽をともにした仲間の合格を喜んだ。
松尾氏は目標とする調教師として、3月に引退するまで所属していた中野栄治元調教師と千葉調教師の名前を挙げ、「中野先生は人のポテンシャルを引き出すのがうまいと思いましたし、千葉先生は今年開業されて色んな苦労があるなかで従業員をまとめて、非常にいい職場環境をつくっていただいた。そういったところを真似していければ」と、2人のいいところを取り入れていく決意を示した。11回目の挑戦でつかんだ合格の知らせ。ここから調教師としての一歩を踏み出していく。