◆第76回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(12月8日、京都・芝1600メートル、良)
牝馬限定となった91年以降、初めて淀で行われた2歳女王決定戦に牝馬18頭が出走し、1番人気のブラウンラチェット(美浦・手塚貴久厩舎、父キズナ)は16着に沈み、デビュー3戦目で初黒星を喫した。クリストフ・ルメール騎手は2015年メジャーエンブレム、16年ソウルスターリングに続く勝利とはならなかった。
勝ったのは、5番人気のアルマヴェローチェ(栗東・上村洋行厩舎、父ハービンジャー)。2着は8番人気のビップデイジー(幸英明騎手)、3着は7番人気のテリオスララ(ミルコ・デムーロ騎手)。3連単は22万7500円の高配当となった。勝ち時計は1分33秒4。
同馬は今年のケンタッキーダービー3着など、国内外で活躍するフォーエバーヤング(父リアルスティール)の半妹。9月16日の中山・芝1800メートルの新馬戦、アルテミスSとデビューから2連勝しての参戦だったが、長距離輸送による12キロ減の馬体重が影響したかもしれない。
クリストフ・ルメール騎手(ブラウンラチェット=16着)「ゲート裏で他の馬を気にしていた。スタートは良かったけど、途中で狭くなった時に、小さいので自分のリズムで走れなかった。3~4角の馬場が悪くて、進んでいかなかった。勝ち馬の後ろにいたが、フォローすることができなかった。まだ2歳だし、また来年トライしたい」