ディープボンドが退厩 京都で誘導馬へ 大久保調教師「種馬にしてあげられなかったのは心残り」

栗東トレセンを退厩するディープボンドと大久保龍志調教師(右)、平子助手(カメラ・水納 愛美)
栗東トレセンを退厩するディープボンドと大久保龍志調教師(右)、平子助手(カメラ・水納 愛美)

 先週の有馬記念(13着)を最後に現役を引退するディープボンド(牡7歳、栗東・大久保龍志厩舎、父キズナ)が12月25日、栗東トレセンを退厩した。今後は京都競馬場で誘導馬となる予定。

 ディープボンドは20年京都新聞杯、21年阪神大賞典、フォワ賞、22年阪神大賞典と日仏で重賞4勝。21、22年の凱旋門賞を含めてG1には17回出走して2着が4回と、一線級で活躍を続けた。一生懸命に走る姿や、弾むような歩き方が人気を呼び、SNSなどでは「プボくん」の愛称で親しまれた。

 見届けた大久保調教師は「無事に見送ることができて良かったです。種馬にしてあげられなかったのは心残りですが、オーナーの粋な采配で誘導馬にしてもらうことができました。さみしいけど、近くの京都にいるので、また見られる。ボンドは『競馬に行くのかな』と思っているかもしれませんけどね」と心中を明かした。

 新天地での活躍については「後輩の馬たちのお手本となる、安全な入場ができるように。立派な誘導馬になってくれると思います」とエール。「さみしいけど、次に続く馬を厩舎で作りたいです」と力を込めた。

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