有馬記念・G1(22日・中山)が引退レースとなるリスグラシュー(牝5歳、栗東・矢作厩舎)に騎乗するダミアン・レーン騎手(25)=オーストラリア=が12月19日、一日限定免許取得のため、東京・港区のJRA本部を訪れた。
今春に短期免許を初めて取得してJRAで騎乗。ヴィクトリアマイル(ノームコア)、宝塚記念(リスグラシュー)でG1を制覇するなど123鞍に騎乗し、37勝。10月にはリスグラシューとのコンビで豪州G1のコックスプレートを制覇。来日1年目で短期免許期間を終えていたが、リスグラシューとのG1・2勝が評価され、陣営の申請が受け入れられた結果、有馬記念当日の一日限定免許での騎乗が可能になった。
免許交付の手続き終了後に報道陣の取材に対応したレーンは「アーモンドアイが一番のライバルになると思うけど、競馬なので何が起こるかわからない。リスグラシューが一番強いと信じている」と力強く話した。
すでに過去10年分の有馬記念の映像をチェック。初めてとなる中山競馬場、2500メートルのコースもしっかり頭に入っている。「リスグラシューはとてもスピードがある。いつもいろんな競馬で走っているし、その場所、場所で適合しています」と問題もない。
「有馬記念がすごく有名なレースだと、もともと知っている。そういうレースに参加できてうれしい」。リスグラシューが宝塚記念に続いて同一年の有馬記念を制せば、史上10頭目の春秋グランプリ制覇。もちろん外国人騎手が導けば、史上初の快挙となる。