【凱旋門賞】凱旋門賞を知り尽くすルメール、エネイブルは「普通の馬場なら勝てる」

史上初の凱旋門賞3勝目を狙うエネイブル(右)
史上初の凱旋門賞3勝目を狙うエネイブル(右)

◆第99回凱旋門賞・仏G1(10月4日・芝2400メートル、パリロンシャン競馬場)

 JRAの海外馬券が発売される仏G1・凱旋門賞(日本時間4日23時5分発走予定、パリロンシャン競馬場)の出走馬と枠順が1日、確定した。欧州NO1決定戦に11度の騎乗歴があるクリストフ・ルメール騎手(41)=栗東・フリー=が今年の出走馬を分析。さらに、何度も経験しているパリロンシャン競馬場の特徴についても解説した。なお、日本から参戦するディアドラは12番枠に入った。

 国内で最も凱旋門賞を知り尽くしている男であることは間違いない。ルメールは欧州が拠点だった14年までに8回、JRAに移籍した15年から3回の計11回も、この大一番に挑戦してきた。しかし、プライドに騎乗した06年の2着が最高で、1番人気のサラフィナに騎乗した11年も勝つことができず。母国でダービー、オークス、パリ大賞など数々の栄冠をつかみながら、「フランス人にとって一番大切なレース」と何度も口にする一戦だけは手が届かずにいる。

 今年のメンバーで最も注目しているのは、やはりエネイブルだった。17、19年には同じレースに騎乗。「めちゃくちゃ強い。昨年の馬場は彼女にとっても楽じゃなかった。普通の馬場なら勝てる」と間近で体感した強さを証言する。ライバルのラブについては「(古馬牡馬との最大)4・5キロ差はアドバンテージになる」と強調していただけに、直前の回避で1強ムードが濃厚になってきた。

 また、地元の注目馬としては昨年3着馬のソットサスを指名した。今年はガネー賞で2つ目のG1タイトルをゲット。「前走(アイリッシュチャンピオンS)は4着だったが、今度はトップコンディションが戻ってくると思う」とかつて主戦として契約を結んでいたルジェ調教師の手腕にも期待。今年は2年ぶりとなる日本からの観戦だが、世界中の関心が集まる母国での大一番に熱い視線を送っている。

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