◆京成杯追い切り(15日・栗東トレセン)
2重賞の追い切りが15日、東西トレセンで行われた。第65回京成杯・G3(同、中山)は、ゲルチュタールが栗東・坂路で身体能力の高さを見せつけた。
身体能力の高さを感じる動きだ。ゲルチュタールは朝一番の栗東・坂路で単走。53秒6―12秒4を馬なりでマークし、脚さばきも実にシャープだった。杉山晴調教師は「サラっとだったけど、時計も出ていたね」と笑みを浮かべた。
新馬戦では2番手から押し切ったが、前走の葉牡丹賞では一転して差す競馬に転じ、直線では1、3着馬と並んでの叩き合いで鼻差2着。レコード決着で中身は濃かったが、「直線は3頭の真ん中で、少し気にしていた」とトレーナーは結果を悔やんだ。
そこで9日の1週前追い切りでは初コンビの三浦を乗せ、前走を再現するかのように3頭併せの真ん中を走らせた。鞍上にエンジンのかかり具合などを確認してもらい、トレーナーは「乗ってもらって良かった」と確かな収穫を得た。
今回も前走と同じ舞台。「気持ちに余裕があるので距離もこなしてくれる。ポテンシャルはあると思うので、賞金を加算したい」とトレーナーは意欲を示した。杉山晴厩舎は3歳勢が好調。ホープフルS2着のジョバンニや、12日のフェアリーSをデビュー2戦目で勝ったエリカエクスプレスなど豊富な手駒がそろう。「今週も頑張ります」。2週連続重賞Vへ自信をにじませた。(山下 優)