こんばんは、坂本です。今日は美浦トレセンからお届けしています。
さて、先週はスポーツ報知の紙面のコラムにも書きましたが、1月8日に千葉の成田山新勝寺で行われた「大般若会(だいはんにゃえ)」に参列してきました。晴天のなか、僧侶の方々が経典を鮮やかに転読する姿は、大変ありがたいものでした。一年間無病息災の御利益をいただけるように、静かに手を合わせました。
その後は境内にあるお茶屋さんへ行き、お招きいただいた方々と一緒にお座敷で楽しく休憩しました。昭和の雰囲気そのままの店内で、おでんや焼き鳥をつまみにビンビールや日本酒のとっくり瓶を傾ける。これまた心が洗われる機会となりましたね。いろいろなことに感謝しきりな一日でした。
では、そんなところで本題へいきましょう。今日は林厩舎の話題です。9月14日の中山で新馬勝ちしたイブニングタイド(牝、父ドゥラメンテ、母イブニングジュエル)は、先日帰厩して、セントポーリア賞(2月2日、東京)へ向かいます。初戦は直線でサトノラポールと壮絶なマッチレースを繰り広げて、頭差競り勝つ勝負根性を発揮。3着以下に6馬身差をつけており、なかなか味のある内容でした。林調教師は「新馬の後は疲れが出ましたが、牧場さんの方で立て直してくださって、良くなって帰ってきました。馬体などに成長を感じます」と、期待を込めていました。
先週の中山で除外となった新馬のエンデューロ(牡、父キズナ、母ペーシステントリー)は、スライドして1月18日の中山・新馬戦(ダート1800M)に目標を切り替えています。先週の中京の恵那特別で全兄ダブルハートボンドが、無傷3連勝を飾ったのは記憶に新しいところですね。指揮官は「長くいい脚が使えると思います。大型馬なので、いかにもダートの中距離馬という感じです」と、能力と適性を評価しています。
10月にゲート試験に合格していたアローグレイシャー(牡、父キズナ、母ザズー)は、1月4日に帰厩して、デビューに向けて進めていきます。母は米G1馬で、パラダイスSや信越Sでリステッドを2勝しているアルーシャが半姉という血統です。1月9日には美浦・坂路で55秒2―12秒8を馬なりでマークしており、林師は「本当にいいものを持っていると思います。大型馬ですが、1本目から俊敏に動けていましたからね」と、素材の良さに期待を寄せています。
ハーバーブリッジ(牡、父Le Havre、母ナシーラー)は、1月10日にゲート試験に合格しました。このままデビューを目指して、調教を進めていくそうです。また12月28日の中山でデビュー3戦目で初勝利を挙げたオストラヴァ(牡、父スクリーンヒーロー、母ピュアコンチェルト)は、3月の2回中山開催で初めての芝投入を考えているそうです。デビューからダート1800Mを使ってきましたが、指揮官は「血統的に芝をこなせてもと思います」と説明してくれました。母は芝で新馬勝ちをしています。
それでは今日のところはこのへんで。