◆マイルCS追い切り(16日・美浦、栗東トレセン)
第39回マイルCS(20日、阪神)の最終追い切りが16日、東西トレセンで行われた。G1馬と成長著しい3歳馬の上位争いが有力視されるなか、「東西ジャッジ」では古馬のG1未勝利組の台頭を展望する。
イシゴー(以下、イ)「前哨戦の富士Sは上位3頭が0秒1差とかなりきっ抗していたね」
戸田(以下、戸)「そうですね。そのなかでも、まだG1タイトルのないソウルラッシュが上々の気配でした」
イ「前走は勝ち馬にぴったり背後につかれて展開的に厳しかったよね。動きはどう?」
戸「栗東・坂路で反応を確かめる程度なので調教評価こそBにしましたが、動きは上々でした。池江調教師も『こんなに時計が出ているとは』と驚いていました」
イ「春の安田記念では不利もあったし、今回はセリフォスとの斤量差が3キロから1キロに詰まる。十分逆転可能な一頭だね」
戸「美浦で気になる馬は?」
イ「3連勝中のウインカーネリアンの勢いは魅力的だね。今朝(16日)もWコースでラスト1ハロンは抑え切れない手応え。爪の不安もなくなって、まさに充実期を迎えた感じ」
戸「京成杯オータムHを勝って賞金加算に成功したファルコニアもいい出来です」
イ「富士Sを使うことも考えていたみたいだね」
戸「そうなんですが、高野調教師が『大舞台で力を証明するには』と話すようにここ一本に絞ったようです。騎乗した池添騎手も好感触のようでした」
イ「先週に続いて今週末も傘マークが並ぶし、今秋が逃げて結果を出している矢作厩舎のホウオウアマゾンも気になるところ」
戸「2週連続の波乱があっても驚けないですね」