水口優也騎手は23年複勝回収率324%!の穴名人「インにこだわって」

低人気馬の好走で穴配当を連発している水口
低人気馬の好走で穴配当を連発している水口

 23年の中央競馬も早くも開催12日が終了。その中でひときわ、穴を開ける活躍を見せているのが水口優也騎手=栗東・池江泰寿厩舎=だ。1月7日、23年初騎乗の中京2Rを勝利で飾る幸先のいいスタートを切ると、翌8日も中京9Rの濃尾特別でジローを駆って12番人気(単勝65・9倍)ながら大金星を挙げた。

 その後も勢いは止まらず、1月14日の小倉3Rで12番人気のタノムデホンマを2着に導き(複勝870円)、先週は4日の中京8Rを14番人気のサンデーミラージュで3着(複勝1740円)、5日の中京1Rも9番人気のタイムトラベラーで3着(同1670円)と、派手な配当を演出し続ける。「ジローの状態が本当に良く、(1月8日は)腹をくくるレースができました。あれがきっかけになって、他のレースでも自信を持って乗れるようになりました」と充実した表情を見せる。

 23年の3着内率は川田将雅、福永祐一、ルメールに次ぐ全国4位(2月7日現在。障害騎手を除く)。各騎手の騎乗馬の平均人気が川田1・8番人気、福永3・5番人気、ルメール2・9番人気に対し、水口は11・1番人気という破壊力で、複勝回収率は324%を誇る。

 「今にはじまったことではありませんが、人気以上の着順に持ってこようと心がけています。ロスなく、インにこだわって」。今年は騎乗20回で、人気順を下回る着順はわずか1回。ファンを喜ばせる騎手として、今後も注視が必要だ。

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