◆第30回毎日杯・G3(3月25日、阪神・芝1800メートル)
騎乗した厩舎スタッフの誰もが乗り味を高く評価するのがキングズレイン(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父ルーラーシップ)。
前走のホープフルSは前に行った2頭がそのまま残る流れを後方から桁違いの末脚で3着まで猛追。勝負どころで前にいた馬が外によれた影響でさらに外を回らざるを得なかったことを考慮すれば、正に負けて強し。
当初、復帰戦に予定していた報知杯弥生賞を感冒のため取り消したが、切れ味よりも長く脚を使うタイプ。阪神外回りの方がさらに持ち味を生かしやすいはず。
手塚調教師は「能力は間違いなくG1でも通用する。ただ、まだ体に緩さが残る」と慎重な口ぶりではあるが、それでもここは力の違いで好勝負を演じてくれるはずだ。(松井 中央)