6人騎乗停止でJRA審判部長「管理が足りなかった部分は反省している。監視を強化するなど再発防止に努めていきたい」

(左上から時計回りに)今村、河原田、小林美、古川奈、永島、角田河
(左上から時計回りに)今村、河原田、小林美、古川奈、永島、角田河

 JRAは5月3日、競馬開催中に通信機器(スマートフォン)を不適切に使用し、競馬の公正確保の注意義務に違反したとして、今村聖奈騎手=栗東・寺島良厩舎=、永島まなみ騎手=栗東・高橋康之厩舎=、古川奈穂騎手=栗東・矢作芳人厩舎=、小林美駒騎手=美浦・鈴木伸尋厩舎=、河原田菜々騎手=栗東・渡辺薫彦厩舎=、角田大河騎手=栗東・石橋守厩舎=の6人を5月13日から6月11日まで30日間(開催日10日間)の騎乗停止にしたと発表した。

 河原田、小林美、永島は4月23日の福島競馬開催中にジョッキールーム(騎手控え室)で通信機器を使用していたことがレース後の聴取で判明。その後、古川奈もスマートフォンの使用を認めた。今村は同日、京都競馬場での使用が認められたほか、前日22日夜に京都市内の認定調整ルームにいた角田河と通話をしていたことが分かった。

 いずれも日本中央競馬会競馬施行規程第147条19号「競馬の公正確保について業務上の注意義務に違反した者」に該当すると認定された。

 競馬場や騎手の宿泊場所となる調整ルームでは、競馬の公正を期すための外部との接触の禁止を目的に、入室後の携帯電話使用が禁じられている。通信機器を使って騎乗馬の過去のレース映像などを閲覧するには、あらかじめダウンロードしたものに限られ、閲覧したい旨を職員に届け出る必要がある。

 JRAの久保厚審判部長は「今回はジョッキールームに持ち込んでいたことが重大と判断。管理が足りなかった部分は反省している。ジョッキールームの監視を強化するなど、再発防止に努めていきたい」と話した。

 JRAは今後、全騎手を対象に聞き取りを行い、必要ならスマホの履歴も調べるとしている。

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル