開催中の競馬場などでのスマートフォン不適切使用でJRAから30日間の騎乗停止処分を受けた騎手6人は4日、東西トレセンで調教などを行った。ルーキーの河原田菜々(18)が涙を浮かべて謝罪するなど、一様に神妙な表情で反省。6人は今週6、7日の開催まで騎乗し、13日から6月11日まで騎乗停止となる。
栗東トレセンに明るさをもたらしている笑顔は、この日ばかりはなかった。デビュー1年目の河原田は朝から多くの馬の調教を精力的にこなしていたが、固い表情に終始。調教が終わる頃に報道陣の前に姿を現し、目に涙を浮かべながら「ご迷惑をおかけしました。私の認識が甘かったです。申し訳ありませんでした」と話した。その後は関係者へ頭を下げていた。
春の福島開催リーディングを獲得した3年目の永島まなみ(20)も、調教が一段落ついた頃にスタンド前に現れた。終始、うつむいたままで表情も硬いまま。まずは先輩騎手や調教師に謝罪して回った。その後、報道陣にも歩み寄ると消え入りそうな声で「発表の通りです」とひと言を発するのが精いっぱい。表情からはかなりショックを受けていた様子だった。
昨年の新人賞に輝いた2年目の今村聖奈(19)は、最初の調教を終えた直後、肩を落としながら歩いてくると「このたびはご迷惑をおかけして、本当にすみませんでした。私たちがいけなかったです」と神妙な面持ちで話した。いつもの元気はなかった。
3年目の古川奈穂(22)も自厩舎の調教に騎乗した。3日の夜に自身のインスタグラムを更新して「自身の認識の甘さにより、多くの皆様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。今回の処分を深く受け止めて、しっかりと反省します」と謝罪をしている。