【京都11R・京都大賞典】◎ディープボンドのV始動だ。重賞4勝、G1で2着4回の実績は上位。欧州に遠征した前2年とは異なり、今年はよりゆとりを持って放牧先で夏を過ごせた。帰厩後は1週ごとに迫力が戻り、今週は栗東・CWコースを単走でラスト11秒3。好調時のダイナミックな走りに、心身両面のフレッシュさが見てとれた。
「坂の下りを利用できるのがいいですね」と和田竜騎手が語るように、京都外回りでは3歳時に京都新聞杯を勝ち、今春の天皇賞も2着。相性は申し分ない。その2走前の3200メートル戦は、早めに先頭に立たされる誤算があったもの。強い内容だった。
年齢を重ね、休み明けでもしっかり自分の力を発揮できるようになったキズナ産駒。悲願のビッグタイトル獲得へ、勢いをつけたい始動戦は負けられない。
プラダリアは新潟記念をひと叩きしたアドバンテージが大きい。攻め馬の気配も明らかに上昇。首位争いが期待できる。G2ウィナーのボッケリーニ、ヒートオンビートもブランクを感じさせない仕上がりで好勝負必至。