今回は、今年引退した矢作厩舎の馬を振り返ります。パンサラッサはデビュー前から乗っていましたが、毎日のように立ち上がって、元気が良すぎて大変でした。乗ったレースで一番印象的だったのは未勝利勝ち。2秒5差でぶっちぎって、衝撃的な強さでしたね。
ホープフルSではコントレイルと力の差を感じましたが、終わってみればパンサラッサも海外G1を勝利。ここまで個性的な馬はなかなかいないですし、自分にとっても記憶に残る一頭です。
ユニコーンライオンは、21年宝塚記念の2着が一番心に残っています。初めてG1で「勝てるかも」と思えたレースでした。面白いエピソードなら、とにかく馬っ気がすごくて、誘導馬が大好き。あとソダシも大好きで、北海道では遠くにいるソダシを見て鳴いていました。感情が豊かな馬で、面白かったですね。2頭とも、産駒に乗れる日が今から楽しみです。
土曜は9鞍です。阪神Cのホウオウアマゾンは得意条件でどこまで頑張れるか。アウトレンジは外枠からスムーズな競馬ができれば、このクラスでもやれる力はあります。バトルハーデンは連闘がどうかですが、素質は高い馬。使った上積みがあれば頑張れそうです。
(JRA騎手)
【阪神】
1レーヴドレフォン B
3ヴォルスター A
4ドゥマイシング B
5アウセンザイター B
7アンジュフィールドA
9デルシエロ B
10アウトレンジ A
11ホウオウアマゾン C
12バトルハーデン A
(本紙評価)