【アメリカJCC・松末の特注馬】5か月ぶりでも舞台適性の高いラーグルフは軽視禁物

ラーグルフ
ラーグルフ

◆第65回アメリカJCC・G2(1月21日、中山・芝2200メートル)

 登録の段階で13頭と少頭数が見込まれ、ここは実力馬を素直に狙うのがベターか。5か月ぶりでもラーグルフ(牡5歳、美浦・宗像義忠厩舎、父モーリス)は軽視はできない。

 昨年の中山金杯を制覇。続く中山記念で2着になり、2021年のNHKマイルCの覇者シュネルマイスター(4着)など強豪に先着した。ここまで中山は【2 1 1 3】で勝率28・6%、連対率42・9%、の高アベレージを見ても舞台適性の高さは明らかだ。

 昨年の夏の暑さが影響してか、札幌記念(8着)以来の実戦と休養が長引いたが、1月11日の1週前追い切りでは新コンビとなる三浦皇成騎手を背に美浦・Wコースでナンヨーウイング(4歳1勝クラス)と併せて5ハロン67秒9―11秒4で2馬身先着。鋭く伸びた姿に、復調の兆しが見て取れた。

 宗像調教師は「走れる体になってきて、だいぶ戻ってきました。大きく変わらないけど、以前より、やんちゃな面はなくなってきました。かかる馬ではないし、距離も大丈夫だと思います。中山もいいので、今年は頑張ってもらいたいですね」と自信をのぞかせている。最終追い切りの動き次第では、本命候補に浮上してもおかしくない。(松末 守司)

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