2023年度JRA賞の授賞式が29日、都内のホテルで開催された。
史上8頭目となる2年連続の年度代表馬で、今春から種牡馬入りするイクイノックス(牡5歳、美浦・木村厩舎)は、次の世代に大きな夢を託していく。馬主のシルクレーシングの米本昌史代表は壇上で、「本当に素晴らしい2年間だったと思いますし、お世話になった方々に感謝しかありません」と、感謝の言葉を並べた。
昨年1年間は無敗で国内外G14勝を挙げて、ラストランとなった昨秋のジャパンCは、IFHA(国際競馬統括機関連盟)による昨年の世界トップ100G1レースで1位に選ばれた。「ロンジンワールドベストレースホースランキング」で日本調教馬で歴代最高の135ポンドをマークして、年間世界1位にも輝いた。
生産者のノーザンファーム・吉田勝己代表は「あんな強い馬いなかった。世界一の馬なので、種付けする牝馬も相当トップクラスの馬を付けて、イクイノックスをリーディングサイアーにもっていきたいと思っています」と、期待の大きさを明かした。すでに試験種付けは成功しており、吉田勝代表は「ちゃんとできました。安心してます」。順調なら種付けシーズンが始まる2月中旬から“新たな仕事”をスタートする。